クラウドファンディングを使って、気づいたこと

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会社で初めて、クラウドファンディングを使うことになり担当になりました。
ネットを使って広く支援者を集め、資金調達をする方法です。
クラウドファンディング

私が使うことになったのは、「READYFOR?」です。
日本初のクラウドファンディングサービス READYFOR?  https://readyfor.jp/

そのほかにも、今ではさまざまなファンディングシステムがあるようです。

クラウドファンディングは、インターネットを介して不特定多数の個人から資金(支援金)を集めるサービスです。新しい資金調達の手段として注目されており、世界中で500以上のクラウドファンディングサービスが存在します。

(READYFOR?公式サイトより引用)

クラウドファンディング開始の手順

流れとしては、下記のようになります。

  1. 「プロジェクト」を企画する
  2. 電話面接を受ける(事前にスケジューリングあり)
  3. 支援者への報酬を決める
  4. プロジェクトページを作る
  5. ページを公開し、支援者を募る
  6. プロジェクトがクローズする
  7. 報酬を準備し、出荷する
  8. 支援者に、出荷完了の連絡をする

プロジェクトページの制作が、年末年始にかかったのでかなり焦った^^;
クラウドファンディングの事務局では、年末年始の休みを考慮しないで通常の制作スケジュールを提示してきたので、年末に押し込んでページを完成させました。 

プロジェクトページの作成

プロジェクトページ、作ったのですが制作後にかなり指摘が入りました。
前提条件としてはなかったのですが、

  • 写真(画像)が少ない
  • 画像のそばにテキストで説明文を入れる(altタグだけじゃだめ)
  • 文章の分量が少ない
  • プロジェクトページの目的などがわかりにくい

私たちのプロジェクトは、形のないものへの支援(啓蒙活動など)でしたので、事務局の担当者の初見だとかなりわかりづらかったのだと思います。プロジェクトを開始したい目的を明確に書くなど、ギリギリまで修正しました。
これは同時に支援してもらいたい人に「伝わるか」というキモになる部分ですね。もう少し時間をかけて設定したかったです。

支援者募集の開始

プロジェクトに支援者を集めるために、ネット上で告知します。
うちが使ったのは、

  • twitter
  • Facebookページ
  • 公式サイト
  • プロジェクトページの新着情報記事

が主ですね。あとは、直接お会いした方に告知したり、プレス廻りの際に企画書に書いて告知をしました。
広告などはほとんど使わなかったので、告知方法としてはかなり限定的だったと思います。

人によって、感じ方がちがう

クラウドファンディングを使う、ということが、人によってイメージが違うみたいです。

よく言うと、「新しいことに取り組んでいるね」
悪く言うと、「知らない人から支援を集めるなんて(信用できない)」
みたいな雰囲気です。

確かに、私も最初はお金を集めるときにクラウドのシステムを使うのはどうかな?と思っていたところはあります。しかし、それは世の流れで、紙の株券を買うのか、ネットで支援を表明するのか、というちがいだけ。と思えば気持ちも軽くなりました。

自分はこのプロジェクトの実施者なので、その点ではもっとできることがあった(情報発信など)ような気がして、そこは後悔してます。

管理者画面がちょっと使いにくい

もともとECをやっていた関係もあって、ユーザビリティは気にしてしまいます。
管理画面が使いにくいのですよね。たとえば、

  • メールを送信しても画面が切り替わらない(上にロールで表示されるのみ)
  • 複数種類の引換券を別の日に購入すると、購入メールが積み上げ式で表示(前回分も表示されるので、また購入してくれたかと勘違いする。通販の受注メールみたいに、その時に支援したものだけが表示されるといいのに)
  • 出荷完了のチェックボックスが切り替わらない(チェックが入ったまま状態になり、完了など編集できない状態に変わらない)
  • 根本的に、文字数制限が多い(記事タイトルなど、文字数が少なすぎ)

もう少し改善を加えれば、サクサク運営できるようになると思いますし、
これってモチベーションにもつながります。管理画面を開くときに「あー、またこの仕様につきあうのか」って思いながら業務をするのはツライですしね。

達成したあとが大変

ちょっとだけ予測はしていましたが、達成した後が大変でした。
100万円の予算を達成したのですが、引換券を作る際に自分のスキルが足りなかったり、制作に時間がかかるものがあったり。
かけている労力を考えると赤字・・・というかプライスレスですね。

今回、クオリティも重視して、DVDジャケットやチケットの体裁も力を入れたので時間もかかりました。社内の協力のおかげで自分一人でやるよりもかなり品質も良くなりました。これなら手にとっても喜んでもらえそう、と感じました。
もちろん、ちょっとした簡単に制作できるものに支援をしようと感じさせるには、プロジェクト背景にそれなりの価値がないと難しいでしょう。私たちのように、ジャンルもしぼって支援者を集めるにはかなり苦労したように思います。
また報酬となる引換券は達成してから制作予定だったので、最初から引換の報酬のイメージ(画像など)をページに掲載できなかったことも弱かった。

もう少しで、引換券の出荷がすべて終わります。
これから、引換券の一部であるイベントの企画をして、無事に終了すれば完了。もう少しかかりますが、達成感はきっと大きいはずです(汗
ひと通り終わったら、マインドマップ化して次回につなげたいです。