ism 富山 特別セミナー/中小企業経営者に向けた「インターネット活用セミナー」に参加
前職の会社のセミナーに参加してきました。今回、富山で開催されるとのことで、代休を取って。
http://www.internet-strategy-marketing.org/seminar/toyama/
ゴンウェブコンサルティングでは、ismという会員プログラムを運営していて、ホームページの「側(がわ)」を触る以前の、もっと売れのレイヤーとなる戦略をきちんと立てる、見直すというところから指導してくれます。
そのため、その戦略をホームページに反映する際もブレることなく、デザインやコンテンツにも反映していけるようになります。
今回、ism富山支部の立ち上げ報告もかねて、北陸でセミナーが開催されました。
(写真は、許可をいただいて掲載しています)
ism会員コンサルタントのプレゼン
ism主宰の権さんの前に、会員コンサルタントさんのプレゼンを聴かせていただきました。
こちらのセミナーは無料で、具体的にお客様の問題をどう解決したかを聴くことができました。
聴く側とすると、もう少しそれぞれの掘り下げた内容もお聞きしたいかな?と思いましたが、もちろん守秘義務もあるのでいたしかない。。。
最初に、村上さんが3Cのプレゼン。いつもわかりやすいです。
この3Cをきちんと練ることが、ismの真骨頂。「お客様が変われば、差別的優位点も変わる」
この時の「お客様」は、漠然としたものでなく「●●に悩むお客様、●●を探しているお客様」ときちんとブレイクダウンできているかが重要。ここがぶれてしまうと、立った戦略もボヤンとしたものになってしまいます。
株式会社サラニの武田さんは、老舗の酒蔵さんのお話。
業界が長いと、昔からの慣習や考え方を変えるのは難しい。コンサルタントが入り込んで、戦略をきちんと一緒に立てることで信頼感を生む最たる例でした。
株式会社ECエンジンの米田さんは、かに通販のお話。
かには通販激戦区。ライバルとの差をどのように伝えるか、戦略からページの組み立てまでを紹介されていました。
パドルアンドチャートのお二人は、しめ縄屋さんの事例紹介。
業界では常識と思っていたことが、お客様インタビューでわかった事実(ペルソナ)。
また自社の強みを、買う人の利便性や用途も考えて提案できているところを紹介していただきました。
株式会社C-Persの金平さんは、買い物カートシステム(ASP)のFutureShop2でのサイト構築を紹介。
ASPをしっかりと選ぶことで、必要な機能を追加したりアップデートの苦労をせずに使い続けることができます。また、制作したサイト構造が分かりやすいことも魅力。コンテンツが増えすぎ、カテゴリ分類などサイトが使いづらくなっていたクライアントのリニューアル事例を紹介されていました。
最後は、満丸株式会社の土谷さん。
ネットショップだけでなく、Webを絡めた事業をどのように進めていくか。
リニューアルを検討する際どこまでを考えているか、っていう表がとても分かりやすかったです。きっと「自分のところもこうなっているよなー」と思う聴衆が多かったと思います。
事例紹介が多かったので、メモの取りどころに少し迷ったり。ポイントとなる部分をしっかり聞き逃さないようにしなくてはと思いながら聞いていました。
全体的に結構てんこ盛りだったので、途中短くても休憩があればよかったかなー。
もともと会場の設備がWebセミナー向けではなかったようで、一部PCトラブルもありましたが、なんとか無事に終わってホッとしました。
一度、中の人になってからさらに外に出て客観的に聞くことができて良かったです。
3Cについても、細かいところも気が付くようになったり、置き換えて考えるときも以前よりスムーズに、たくさん書き出せるようになりました。色々と考えないと絞り込むこともできませんので、インタビューしたり、これまでの実績を洗い出したり、新しい価値が本当に求められるのか考えたり・・・そこから本当に進むべき道をしぼっていくために、3Cが基礎になっていくのだなと実感しました。
権さんの講演
「競争のルールが変わった!インターネットが生んだ、新しい市場を見つける方法」
ということで、権さんの講演は、引き出物通販のエンジェル宅配を例に、戦略をたてサイトに落とし込むまでを掘り下げてお話されていました。
3Cを戦略で考えるとき「どのお客様にフォーカスするか」っていうのは結構大事で、それは自社でフツーに思っているよりも深く細かく掘り下げるべきです。なぜかというと、細かく分けたお客様それぞれに競合があったり、必要とされるものが違うから。3Cの組み立てが全く変わり、自社で事業として「やるorやらない」の判断すら迫られる。
また、自社でフツーと思っていることが、お客様が考えている価値となりマネタイズできるってことは気づきにくい。「お客様はこんなことにお金を出さない」という思い込みが、実は首を絞めていることもあるかもしれないです。
特に「値段が高いって言われている」と「思い込んでいる」事業者は、自らの価値を見つけるのが難しいように思います。お金を出してくれる価値に対して「(価値とわからず)こんなことやっても」と思いがちになるから。
この事例は何度も使われているし本も読んでいるのですが、じっくり腰を据えて聞いたのは初めてだったかもしれない。このサービスを単独でサイトとして立ち上げたことも、成功した一つの要因とお話していました。これまでのサイトの中にあるよりも、ターゲットの切り分けがきちんとできて、良いと思いました。(今でこそ通販サイトなら普通の考え方かもしれませんが、その当時はサービスサイトで屋号と会社名が違うのって違和感があったのかもしれないです)
グループワーク:モニターサイトの戦略キャンバスを考える
有料パートのもう1つのセクションは、グループワークです。
入場の時点でグループ分けされていて、各グループのモニターサイトの戦略キャンバスを考えるというもの。
権さんのブログから拝借すると、戦略キャンバスとはこの図のことで、権さんのブログから引用すると
お客様の視点で価値を項目としてリストアップして、項目ごとに競合と点数化して比較します。
結局、お客様の求める価値と、自社と競合の比較をしているので、3Cを定量化したものとも言えます。
自社の強みを整理したり、ほかの人に書いてもらったものを付き合わせたりしてまとめていきます。
モニターサイトに使っていただきました
私は、自社のビジネスについてモニターサイトとしてお手伝いさせていただきました。
モニターサイトというのは、自社のサイトを題材にしてその日のテーマのサンプルにしていただき、ismの会員コンサルタントに掘り下げてもらうことができるので、とてもお得。
私のお客様は、「不動産業者さん」ですが、「その業者さんはどんなことを求めているの?」というところをさらに深堀していきます。
同業者のサイトを見ながら、「この会社はここが強そう」「値段が高い」「こういったことはお客様から求められていますか?」などと話し合いながら、戦略キャンバスに書く横軸の項目を決めます。その後、自社と他社のポジショニングがどこにあるのかをプロット。
手書きで書くのでグチャグャになりますが、3CのCustomer(顧客)の部分がきちんと見極めできていれば、プロットも的外れにならずこのまま実行できそうな感じでした。(私のグループの場合は、顧客の具体性をもっと近づけていけたらと思いました)
懐かしい顔にも何人もお会いすることができ、またここでみなさんに会いたいなと思いました。
今の仕事にもう少し余裕ができたら、また足を運びたいです。