CSS Nite LP52に行ってきた
東京まで、CSS Nite LP52を受講しに7月15日行ってきました。
はじめはビデオ参加にしようかなーと思っていたのですが、「定点録画です」と書いてあったので、友達にも会いに行くついでと思って現地参加することにしました。地方割は使わせてもらいました(笑)
特に期待していたのは、権さんと中川さんのセッション。
権さんは戦略というとこの人、という感じで、おそらく鷹野さんも信頼されてキャスティングしていると思います。
中川さんは2度ほどセミナーを拝聴していて、もうエンターテイメントという感じ。結果としてこのお二人のセッションがシンクロするように感じてとてもよかったです。
権さんのセッションは事例たっぷり。難しい「戦略」がわかりやすかった
戦略を立てるのはそもそも難しい。まして私のように1社員では、関わらせてもらえないケースがほとんど。
権さんはismという会員制のコンサル育成・セミナー組織を運営していながらも、コンサルも現役でバリバリされています。そして私の前の職場でもある。
戦略を立てる、ということに関しては、分析調査やヒアリングのボリュームが必要で、その具体的な内容を話すことは難しい。けれど、今回はイノベーションの事例がたくさんあったので、ビフォーアフターはとってもわかりやすかったと思いました。
戦略的には普通の感覚だと「それやる?」というくらいの変革を見せています。印鑑屋さん、漬物屋さん、ペット用品販売。売り上げ改善や商品改革だけでなく、コンセプト(CI)の改革や絞り込み。それを実際の例をもとに見せてくれました。
漬物屋さんのときは、打ち合わせ回数や時間などを真横で見ていただけに、ウェブサイトを見た時は感慨深いものがありましたね。
- 事前ヒアリングに50時間ほどかける
- 「これをやれば、事業にインパクトがあるか?」を考える。
- お客様は4社に1社しか受けない
山中さんのセッションは、戦術のセッションだったような
コンテンツ制作のお話。3種類に分けて「調査型、取材型、タレント型」とありました。
ただ、このコンテンツを制作するに至るまでの今回のテーマである「戦略」の部分は乏しかったので、おそらく「戦略的にコンテンツを作る」ってことかな、と頭を切り替えることにしました。
私はコンテンツというと、松尾さんのコンテンツが比較的戦略的に作っておられると思っているので、それと比較してしまった点もあったかもしれないです。ちょっとうわべのお話が多いかなーという気がしました。もう少し、企画やターゲティングのところから戦略的はお話を聞きたかったです。
ちなみに私は、最近松尾さんのワインのサイトが好きです。
- 取り組んだら、必ず分析する。放置しない。
- タレントさんを使うケースでも、安価にできるやり方もある
田口さんのヒアリングLIVEは、チャレンジだったと思う
かなり斬新な取り組みだなーと思いました。
会場に着いた時、ステージにはかなり大掛かりなセットが組まれていて、「本当にやるんだな」という感じがひしひしと伝わってきました。
リアル感を出すために、事前の打ち合わせはしていなかったということ。
それで戦略的に相手の心を引き出すヒアリングはさすがに難しかったと思います。ただ、引き出し方というか話の進め方は、慣れているというか普段いろんなことを考えてないと出てこない視点だなと感じました。ある意味「突拍子もない」言い方。
今回は時間半分もあって、その散らかす部分がメインになってしまったように思うけれど、それを集約して提案するのがディレクタの本領発揮というところでしょうね。田口さんの講座に出ると、ディレクターの域をもっと広げてくれるような気がするので、いつも楽しく聞けます。
そしてちょっと楽しみにしていたダイエットネタについては、懇親会でたっぷりお聞きできてうれしかったです。
- 社内の担当者と、違う視点で提案できるかどうか
- ライブでやる勇気がすごいっ!
益子さんは、いつもどおり具体的
Webライティングで有名な益子さんは、いつもどおりの柔らかい口調で分かりやすいです。
今回も、具体的に見積もりやクライアントを思いやる気持ちがとても分かって良かったです。こちらもどちらかというと戦術よりだと感じました。
「この人に頼みたい」と思わせる心配りであるとか、仕事をスムーズに進めるツールの使い方は役立ちました。
ツールを使ったほうが記録保存にはいいこともありますが、相手が受け入れてくれないとその負担が自分にばかり来るし・・・と思ってたところだったので。今の仕事について、ようやくチャットワークを使い始めました。便利すぎて死にそうです。もし対外的にコミュニケーションが便利にとれるなら、使うツールも提案できるようになればいいですね。
- 仕事の具体的な進め方、使っているツールを見せてもらえた。
- 格言をみんなで口ずさむ!
権さんが理論的なら、中川さんはクリエイティブ。そんなシンクロを感じた
と懇親会で中川さんと話したら、とても喜んでくださいました。
ターゲットを絞るという点では同じで、その方法としてイメージボードを制作するという方法。それまでにキーワードと会社の強みや持ち味をすり合わせる過程も面白かったです。「イメージボードを作るプロセスはロジカル」確かにその通りでした。そして、中川さんの具体的な事例を見るのは初めてだったかも(サイトキャプチャとかイメージでは見たことあったけど)。ウェブサイトはとてもよかったです。
ただ、最後のほうで少し(せっかくした)ターゲットの絞りが、イメージになったらちょっと甘くなった?
クリエイティブをいろんな人の視点で見ると感じ方が違うのかもしれないですね。あとは「ケーススタディ(事例)を作りましょう」とお話ししていたように、イメージボードの価値をそもそもクライアントに伝えるのが大変かもしれないなーと感じました。
- キーワードを書き出しペルソナを洗い出す
- イメージボードに落とし込む
- イメージボードは、お客様と自社で印刷しポスターにして共有
MAと戦略。ちょっと視点を変えないとわからない話になる
この話しがこのパート(LP52)で出てきたことに少し疑問を覚えつつも聞きました。
というのも、私が勤めている会社でもAIやビッグデータなどが話題に「結局はデータを持っているところが勝ち」という話をよくします。そりゃそうですよね、MAにしても、GAにしても、中身のデータがないと何もオートメーションや分析できませんから。
今回のMAの話も「(たぶん)そもそもデータがあふれているか、処理に困っている」「自動化して捨てる」というところが重要なのであって、ツールに使われるのでなく、それをどう戦略的に使うか?というところにつなげるのかしら・・・そんなちょっともやっとした印象でした。
- まずはデータを貯める。今データがあるなら、つーるに当てはめてみる。
- 効率よく自動化して、見込み客を育てる
走り書きのように書いたけど、今回は権さんと中川さんのセッションがとても印象的でした。
皆さん、大変お疲れ様でした。