大人の工場見学会<第二部>豊島屋酒蔵
石坂産業さんを出た後、電車に乗り、駅から15分ほど歩いて豊島屋酒蔵さんに伺いました。
ブランド名は「金婚」。結婚50年のお祝いなどにも使われるそうで、おめでたい名前ですね。
実は私、日本酒がほとんど飲めませんで(汗、舐めるくらいしかたしなめません。
ただ、自分の生まれた石川県も酒どころですし、酒蔵見学ってしたことがなかったので、今回この機会にと思い、当日申込しました。
最近は、酒蔵見学をオープンにしていて、海外のお客さまも多いそう。
私たちが訪問した前日は、升でつくるミニ盆栽教室もあったそうで(かわいい!)、お子さん、海外の方などいろいろな客層がお見えになるそうです。
酒づくりは水が命
金婚をはじめとする豊島屋さんで作るお酒は、この井戸水が命だそうです。
この水が今日もくみあがることに感謝し、仕事を始めると、営業部長の田中さんが言っておられました。
そうですよね、なにごとも素材がいちばん大事。
お米と麹、水で作るお酒には、水が大事なはずです。
酒蔵へ
見学しながら撮影していたので、メモを取っておらず・・・記憶をたどりながら写真で解説。
こちらで、お米が洗われていたはず。これは長くて大きな設備の出口部分。
水は、この大きな管をとおって合わさるようです。
酒母をつくる室に入らせてもらいました。ここは湿度、温度管理がきちんとされています。
実際の菌を見せてくださいました。さらさらしているようです。
ようやく、酒蔵っぽいタンクが登場!
こちらは、搾酒器。ひだの部分に、酒粕が板になって付着します。
搾酒器の上にはチューブがついており、そこにしぼりとられたお酒がとおって出てきます。
貯蔵階に連れてきてもらいました。
この蔵の梁の構造は、建築の専門家が見てももっとも強固な組みなのだそうです。それが、この酒蔵とお酒を守り続けてきたのですね。
ここで、タンクの1つ1つをのぞかせてもらえました。
普段はふたをしていますが、ガスが発生しており、その強烈なこと!でもこれが発酵し、おいしくなっている証拠。たしか炭酸ガスとお聞きしたように思います。
テレビなどでみたことのある、ふつふつと生きたお酒を見ることができました。感無量。
タンクによって状態はさまざま。さらっとしているもの、もろもろとしているもの。いくつかのタンクを見せていただき、それぞれちがいがあることがわかりました。
緩衝材を巻きつけ、寒さから守られているタンク。
タンクに書かれたリッター数は、キャパではなく監査に来られた時に審査(検査)された量なんだとか。もう少しうまく説明いただいた気が・・・でも、奥が深いですね。
ふたたび外へ。
この木の枝葉がしっかりと元気でいることが、水の調子がよい証拠なのだそうです。
毎朝、この木を眺めて、「今日も元気だな、頑張ろう」となるのだとか。まさに自然の恵みであり、自然と共存して作っているお酒なのですね。
お楽しみの試飲タイム
荷物を置かせてもらった部屋は、ちょっとしたバーみたいにいい雰囲気にライティングされて、みなさん、気分も盛り上がっていました!
金婚は、4種類あるのだそうです。吟醸、大吟醸などというやつです。
こちらでは、実際に使っているお米も見せていただきました。
私はほとんど日本酒が飲めないのですが、それでもさらっとした飲み口で、割と飲みやすい部類に入るのでは、と感じました。
で、そんな私に、営業の川上さんが声をかけてくれたのですよ。「みりんて、飲んだことあります?」って。
そういえば、お酒の瓶の横にみりんがあるのが気になっていました。「飲めるのですか?」と聞いたら「飲めますよ」というので、カップにいただくことにしました。
なんというか、おいしいのです。
市販しているみりんを飲んだことはありませんが、たぶんこちらでいただいたみりんは変な甘味や雑味がないのだと思いました。「これなら何か料理したい!」と思ったので、1ついただくことにしました。お酒が苦手な私でも、収穫があってよかった^^
皆さんは二次会に行かれましたが、歩き疲れたのと、お酒がまわってきたので、こちらでスピンアウトしました。
手配してくださった幹事の皆さん、一緒にご参加いただいて仲良くしてくださったみなさん、本当にありがとうございました。
買ったみりんを、使ってみました
そんなわけで、今日、そのみりんで料理してみました。本みりん700円/600ml。
牛肉としいたけの甘辛煮(しぐれ煮風)。
やはり、飲んだ時に思ったとおり、調理しても甘さに嫌みがない。すっきりしていて、お肉なのにいくらでも食べられます。
ぜひ、また料理に使います。リピートするかもです^^