どうやってサイト制作を覚えたか
ホームページを作る、ということに当たり、私は誰からも指導は受けていませんでした。専門学校も行っていませんし、業務でいきなり任されました。たぶん、そういう人はたくさんいると思います。
自分も、もし今後後輩などができた時のために、メモをしておこうと思いました。
とりあえず、ホームページビルダーから
サイトを作るソフトは、ホームページビルダーが初見でした。
まず、ホームページを作るには基本的なタグを覚えることが必要だとわかったので、そういうのを検索してとほほのWWW入門などにたいへんお世話になりました。
今でこそデザインブログ等はたくさんありますが、さほど氾濫していないときでも何が正しいかを身に着けることに非常に時間がかかった覚えがあります。
この時点ではデザインやらCSSやら、構成ファイルすらあまりよく分かっておらず、リンクタグをつけたり文字を強調したり、メタタグが基本的に必要なのだ、ということを学んでいました。
これを最初に人から教わっていたら、たぶん今頃テクニックだけに走って「あれが正しい」「これはおかしい」などとうんちくばかりを言ってたと思います。「これとこれでいいじゃん」と言える自分はここで完成できたのだと思います。
※今だったら「キーワードは意味がない」などという声もあるみたいですが、私はひとまず
中身以外では「キーワード」「概要(ディスクリプション)」「タイトル」は最低限の重要事項かと思っています。
バナーを作るのにひと苦労
どんな経緯かは忘れましたが、PhotoshopElementsが与えられました。
今でも私がPhotoshopを使わないのは、これがスタートであり、それ以上の機能を今でも使いこなせないから^^;
当時は素材サイトがあることも知らなかったので、素材集の写真と文字を乗せ、しばらく使ってみて外枠を引くことだけを覚えてバナー作り。
フォントも買えず写真しかない素材をどうぼかしたり切り取ったりしようか・・・頭を使いましたね。
フォントカラーを商品に合わせたり、ほかのサイトを見て「このロゴ風文字はどう作るの?」って焦ってた。
このときはまだ、自分の作業で手いっぱいで、ほかのサイトを参考にするっていう考えが抜けていました。
分からないことは、本が先生
最初の職場は、仕事柄調べものに時間をかけることができませんでした。
ホームページ専任ではなかったので。黎明期の人がよくいう「遊んでる」っていわれるヤツです。
今のようにググってすぐに自分で判断できないので、書籍「できる」シリーズなどをよく買いました。
ホームページビルダー、photoshop、アクセス解析・・・
今でこそ書籍は「役立つページが10ページあればいい」と思って買いますが、その時はわらにもすがる思い(笑)半分くらいは自腹で購入してました。
本は、辞書代わりに使うようにすると効率が良かったです。だから索引があるのはポイントが高い。今の会社に転職してからすぐに購入した書籍でも、8年たっても使っている本はいくつかあります。
この業界は調べ物をすることをなまけたら、終わりです。
新しい技術、トレンドがどんどん生まれて、自分の考えも柔軟に変えなくてはいけない。
だからこそ、自分の力で探し、見つけ、どう生かすかを考える力をつけることができて良かったと思っています。
無料のhtmlテンプレートを使い、編集で覚える
少しずつネットでの調べものの時間が増えると、無料で作った素材を配布しているサイトがあることに気づきました。
今はデザイン系のバナーやメニュー素材も多いですが、テンプレートの素材を偶然見つけました。
「こんなの、無料で提供してくれてる!」
って感動した覚えがあります。
今でいうとこんなやつ⇒著作権フリーのホームページテンプレートサイトまとめ
このようなテンプレートをホームページビルダーでさわって、メタタグやデザイン、メニューテキストを変更し覚えていきました。
このときはまだcssまで触れる能力はありませんでした。
無料テンプレートでメニュー配置などで楽をできるようになった分だけ、中身を考えるようになりました。もちろん、最初は見栄えや色、フォントなどに目が行きますが・・・読みやすさ、文章の書き方、どんな要素が必要か、を真剣に考えるようになったのはこのころですね。
CMSとの出会い
前の会社を、異動先から本社への出戻り要請を機にやめました。
自分のやってきたweb活用に目を向けてもらえなかったこと、また会社自体の大きな経営方針の見直しにあたり自分の必要性を感じなくなりました。
すぐに今の会社に入社することになり、前の会社の事業の一部を継続してホームページでの告知販売を担当することに。
テンプレート編集からカートASPを組み合わせてお手製のネットショップを作り、
月商が100万を超えるくらいまで来て、社長が一言・・・
「おい、こんなの便利じゃないの?」
その時、雑誌で製造業B2Bビジネスのネット活用で、MovableTypeの活用事例を見ました。
「へー、こんなのあるんだ。でも金沢の制作会社ってできるんかな?」
今までお世話になっていた会社に聞いてみると案の定、「今うちではできませんねえ」。
そのとき理解したCMSのメリットは、
- 何ページ作ってもメニューを自動で配置してくれる(つまり、テンプレート化)
- レイアウトをあまり気にしなくてもよい(今でいうブログみたいに書けばいい)
- 頑張れば、普通のホームページみたいに見せられる(ブログっぽくない)
ただ、CMSはhtmlとはちがった独自タグがあるので、編集がムリ・・・
相見積をとって、予算内にMTサイトを作ってくれる制作会社をさがしました。(県外です)
ホームページビルダーからDreamWeaverへ、セミナーの活用
少しずつhtmlが分かってくるようになると、ホームページビルダーでも設定だけでは不要ソースの吐き出しを止めることができなくなっていました。次のステップとして、DreamWeaverを使うことに。
これがコマンドから専門用語がたくさん並んで、まったくわからない・・・
ということで福井の産業支援センターのセミナーを受講することに。
今の会社が少し福井寄りなので、車で1時間ちょっとで行ける距離。
福井に9時につくために朝7時に金沢を出ることもあったけど、専門的な講義をPCを使う実戦形式で学ぶのは石川県内では皆無。
ちょっと無理してでも、安価な講義がそろう福井に行くようにしました。
丸1日会社を開けるため、なかなか行きたくても参加できないことが多々あります。
自分がその時に本当に必要なものを厳選して、自費と会社持ちと半々くらいでセミナは金沢、福井で受講しています。
今年もすでにいくつか行けなかった講義がありますが、9月からも新しい講義に参加できることになり今から楽しみです。
サイトの制作自体は、自分の手を動かすこと、調べること、わからないことを学びに行くことが大事です。時間とお金は必要ですが、今、この仕事をしていて学びの機会を与えてもらえることが最大のモチベーションだと思っています。
そうだ、私は何でもできるわけじゃないので、次はそのあたりの言及もしないと。