FAX注文の受け方
ネットショップはインターネットで完結できますが、FAXで注文を受けることも考えてみましょう。
面倒に感じることもあるかもしれませんが、いくつかのメリットもあります。
ただし、対応がアナログになることも多いので在庫管理をネット上で正確にしているショップや、FAXの受け取り方法を構築していない場合は煩雑になることもあります。
FAX注文を受け付けるメリット
FAX注文は、少ないながらもニーズがあると思います。下記にリストにしてみますね。
- ネット決済が不安な人(セキュリティや、ちゃんと決済が完了しているの?と思う)
- キーボードでの入力が苦手な人(FAXは紙に書ける)
- メールだと返答があるか、不安な人(FAXで返信してほしい)
いちばんのメリットは、お客さまがアナログで対応できることです。
実際に、比較や検討をネット上でするほうが楽だけど、電話でお問合せの後「注文はFAXでしたい」という人は結構います。
FAX注文用の用紙を作る
FAXで注文するときは、お客様が書きやすい注文用紙を作りましょう。
もちろん、フォームに書き込んで印刷できるようにもすることは可能ですが、用紙を作るほうが簡単です。
- ワードなどでFAX注文用紙を作る
- 作ったデータをPDFに変換
- 変換したPDFデータをサーバにアップし、ページを作ってリンクする
注文用紙を作ります。
記入すべき項目を分かりやすくするため、見出しなどをつけます。
また希望があれば書いてほしい「配送指定」や「メールアドレス」などは必須ではないにしても、わかりやすく記入しやすいように項目にしておきます。
いちばん簡単な方法としては、「お客様に印刷して記入してもらい、FAX送信する」方法です。
これであれば、PCで打ち込むためのフォームなどは不要になります。
ワードなどで作った文書を、PDFデータに変換。
最近はAdobe Readerを使わなくても、無料でも変換できるようになったので簡単にできます。
【参考サイト】 freesoft 100 PDF作成・変換ソフトとは
FAX注文用のページを作ります。
FAX注文の手順や注意事項、FAX用紙への誘導が必要になります。
先ほど作ったFAX用紙のPDFデータはサーバにアップしておき、ボタンなどを作ってPDFデータにリンクを貼ります。するとボタンをクリックしたときPDFが立ち上がります。
FAX注文を受け付ける際は、制限事項をつけるとよい
FAXは、ネットショップの運営者から見ると、少し手間がかかる注文方法です。
作業も増えたり煩雑になりがちなので、注文の方法や流れに制限事項を設けるとよいと思います。
私が実際に使っていた制限は、下記の通り。
- クレジットカードや、コンビニの決済は使わせない。
- メールアドレスを記載しないお客様の場合、出荷完了メールは出さない。
- FAX番号をきちんと書かないお客様、自宅とちがう場所からFAXしてきた場合、返信をしない。
アナログの注文方法でも、カード会社との契約によっては、カード情報を入力してもらう方法はあるようです。
ただセキュリティ上、ネット上のシステムを使うよりも心配ですし、入力用メールを送信するのも手間なので私は使いませんでした。
メールアドレスを記載しないお客様は、メールでのご連絡を望んでいない、という判断です。
時々、自宅に配送希望でも会社のFAXで注文をしてくる方がいます。
自宅にFAXがないのでしょうね。
そういった場合、個人の買い物を会社に知られることもあまりよくないので、注文確認の返信はしません。
FAX注文は、簡単にスタートできます。一部のお客様にも喜ばれるし、助かると思います。
売上や作業の規模によって、作業が極端に増えないように検討してスタートしましょう。