【本】GIVE&TAKE 「与える人」こそ成功する時代
この本、3度目の正直で読むことができました。
最初と2回目、図書館で借りたのですが、134ページの壁を超えることができず、でも読みたい!と思ってブックオフに立ち寄ったら、状態のとてもよいこの本が売られていました。「おお、これは運命ジャン!」と思って購入して再度チャレンジしてみることに。3度目はスラスラと読むことができたので、やはり今のタイミングでよかったのだなーと感じました。
ギバーとは
この本では、3タイプの人間を設定しています。
- ギバー:人に惜しみなく与える人
- テイカー:真っ先に自分の利益を優先させる人
- マッチャー:損得のバランスを考える人
本の中では成功するギバーとはどんな人なのか?どういう心持ちなのか?ということが、事例を基に書かれています。いくつか、心に残った部分があるので、抜き出してメモしておきます。
写真を見ただけでわかること
こちら、ははーんと思わず納得してしまった内容です。
CEOの写真が全く載っていない年次報告書があるい法で、1ページすべてがCEOの写真に使われている年次報告書があった。(中略)テイカーCEOにとって、年次報告書はまさに「自分」のために作成されたものなのである。大判の写真は自己賛美の表れで、それはこんなメッセージをはっきりと伝えている-「私はこの会社の中心人物だ」。
自分のことで頭がいっぱいの人は、周りのことよりも自分が中心になりたいという気持ちが強いんですよね。自分のほうが優秀だと思っていると、周りを頼れないし、自分のほうが高い給与をもらっているのが当然、という気持ちになる。「自分が自分が」というのは、利他の心ではないですよね。
ギバーは、頼りあうことが弱さだとは考えない
頼りあう事は強さの源であり、多くの人々のスキルをより大きな利益のために活用する手段だと考えている
これ、私も今の会社ですごく感じる部分ではあります。
チームなのか個人なのか、みたいなところにつながるのですが、「自分の力でやれている」と思わないことかな、と思います。私も今は大型ECサイトを運営する立場で、ゴールは「間違いなく迅速に出荷する」という点だと思います。人数が多いチームで働くことは初めてでしたが、そこに向かって各々が担当する仕事があって、でもどうしても時間内にできないときはデスクのメンバーも出荷チームに加わる。
1つの妄評=会社やチームの利益 をかなえるために、助け合うこと、「できない」と正直に言える人間性は大事だと思います。
またそのためには頼れる環境なのか、メンバーの中にギバーがいるのか、ということも大事だと思います。共感してもらえる人たちの中に居れば、少なくとも頼りあうことはできますから。
相手の心ではなく頭のなかに注目することで、大いにギバーの有利になる
人の視点でものを見ることが、相手の真意を見極めるカギであり、また、新たな選択肢をギバーにもたらしてくれる
相手の気持ちに左右されるのでなく、何を考えているのかを読み取ること。共感や思いやりを書けることで、うまく利用されてしまうから、相手の視点から見て考えることで自分の利益にも沿った提案をすることができるようになります。
またギバーの場合にはそれを冷静に判断するちからが備わっている(!)そうで、そんな中でも自分の主張をする多面は利他の気持ちを持って「○○さんのために」を忘れないことが重要。
今の自分にとって、私はまだギバーになるには縁遠いところが多くありましたが、日々の心がけとして実践できる部分がたくさんあるように感じました。人の立場に立って考えること、自分の得意を人に与えること、利他の心を持つこと。
うーん、毎日の取り組みに少しずつエッセンスを取り入れなくては。
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