【本】無印良品は、仕組みが9割 仕事はシンプルにやりなさい
ちょうど仕事柄、マニュアルを作っていたので、気になって読んでみることにしました。
【目次】
序章 なぜ無印良品には“2000ページのマニュアル”があるのかー「標準」なければ「改善」なし
1章 売上げとモチベーションが「V字回復する」仕組みー「人を変える」ではなく、「仕組みをつくる」
2章 決まったことを、決まったとおり、キチンとやるー「経験」と「勘」を排除せよ
3章 会社を強くするための「シンプルで、簡単なこと」-「他者」と「他社」から学ぶ
4章 この仕組みで「生産性を3倍にできる」-「むくわれない努力」をなくす法
5章 自分の仕事を「仕組み化する力」をつくろうー「基本」があれば「応用」できる
マニュアル化は、善か悪か
スタッフに同水準の仕事を徹底させるには、マニュアルはよいと思います。
またその仕事が新人もベテランもおこなうような仕事であれば、社員研修などの最初のとっかかりコストはかなり削減できると思います。
この無印の仕組みを読む限り、見出しに「2000ページのマニュアル」という文字が躍っていますが、実際はマニュアルを更新しやすいシステムが組まれているはずです。手書きマニュアルがバインダーに綴じられている、ということはないでしょう(笑)
細かく決めるべきところは決め、店長の裁量でマニュアルを書き換えられるというフレキシブルな部分もあるのは共感できました。
今、新人教育にほとんどコストがかけられない企業もある中、このようなマニュアルを準備しておくことで、いろんなキャリアの人材を発掘できるという強みもありそうです。
マニュアルから派生する考え方が大事
マニュアルを実行することで、効率化をはかる。
ここまでならある一定の企業ならできるかもしれません。私がすごいなーと感じたのは、この考え方を社内に浸透させて、残業時間や会議時間までもコンパクトにした点です。
大企業病、というと一言で済みますが、これまでの体質が原因で非効率な会議や仕事が多かった、仕入れなどの見込みが甘かった、といった無駄があったことを本書で認めていらっしゃいました。
マニュアルがあることで、より改善しようという社内気質があること、マニュアルに甘えるのでなくこれが下地で仕事をよりよく気持ちよくすることが伝わってきました。
私は手書きでマニュアルを作っている最中ですが、だれが見ても同じ仕事をできるように最低限の下地は作らないといけないし、これを見てさらに作業改善してくれる人が出てくることの望んでいます(笑)
自分メモからマニュアルへ
新人のときや新しい仕事を覚えるときは、最初のとっかかりは自分だけのメモだと思うのです。
これを、次の人に渡すと思った時にマニュアルになるのかな、と。
ただ、自分メモはある程度ぐちゃぐちゃに書いても許されるものだけど、マニュアルは社内言語が必要だと思います。あるいは図式を入れないといけなかったり。
最近、仕事上ソフトやwebサービスを使うことが多くなって、なんとなくさわっていればわかってくることも多く、またGoogleで調べればいろんな人が記事を投稿しているので、こういう自分で1から作る部分はラクしてしまうんですよね。
でも自分流の使い方、使いこなしていくうちにわかる付加機能なんかもあるので、システムは組めなくてもテンプレートにテキストで落とし込んだりはできそうだな、と前向きに考えるようになりました。
結局は社内で見える化していかに共有するか、それを過去の遺産にせずいつでもひっぱりだして復習できる環境をつくれるか、というのが大事だと再認識しました。
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