【本】沈黙のWebマーケティング

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ずいぶん前に読んだのに、ブログに書いていませんでした。

沈黙のWebマーケティング Webマーケッター ボーンの逆襲

もともと、ウェブ上で公開されていたコンテンツを書籍化したもの。ウェブ上にコンテンツがあるのは知っていましたが、読む時間がなかなか取れなかったので、今回書籍を購入してみました。

【目次】(「BOOK」データベースより)
01 夜明けのSEOペナルティ解除
02 偽りと本質のWebデザイン
03 Webライティングは二度輝く
04 逆襲のSWOT分析
05 コンテンツSEOの誘惑
06 コンテンツマーケティング攻防戦
07 真実のソーシャルメディア運用
08 G戦場のレンタルサーバー
09 さらばボーン!沈黙の彼方に!
炎の中の真実ーEPILOGUE

ストーリーは漫画仕立てになっていますが、ところどころでコラム形式でポイントが差し込まれています。
ですので、本の見栄えとしては読みやすいほうだと思います。

この本のいいな、と思ったところを、簡単にあげてみました。

  • コラム形式で、重要な部分だけを飛ばし読みできる
  • SEOに関する、ひととおりのツールは網羅されている
  • コンテンツの考え方として、マズローやカーネギーを参照している

コラム形式で、重要な部分だけを飛ばし読みできる

漫画が主体の書籍ですが、重要な部分はコラム形式で数ページをさき、説明しています。
私がよかった、と思ったのは、「エピソード8 G戦場のレンタルサーバー」。
レンタルサーバーのちがいを、わかりやすく解説しています

サーバーの種類は、感覚で分かっていても、人に説明するのはなかなか難しいです。
自分でも、マンションと一戸建てを例に使って説明しますが、こちらの本ではより細かい内容が分かりやすく記載されていました。初心者でサーバをこれから契約する人などは、前提知識を仕入れるのによいでしょう。

SEOに関する、ひととおりのツールは網羅されている

こちらは、初心者の方にオススメだと思います。
ウェブマスターツールや、IP検索のツールなどが紹介されています。
なぜそれが必要なのか、というところは漫画のストーリーでも紹介されているので、読みやすいでしょう。

エピソード1の時点で「ペナルティ解除」が出てくるのはハードルが高いかもしれませんが、
ペナルティにならないように、お客様に役立つコンテンツをどう提供するか?を自分のサイトで考えてみるとよいと思います。そのために、基本的なツールを役立てることで、検索エンジンに正しい情報を贈ったり、エラーが出たときに対応しやすくなります。

Googleウェブマスターツールは最近新機能も発表されましたし、うまくツールと付き合ってサイト改善に役立てるといいと思います。

コンテンツの考え方として、マズローやカーネギーを参照している

ウェブでコンテンツや構成を考える際には、比較的重要な人物の理論を参照しているのがよかったです。

マズローは「欲求5段階説」で有名。
カーネギーは「人に好かれる6原則」を紹介しています。
書籍『人を動かす』は、タイトルくらいは聞いたことがある人が多いと思います。(私も聞いただけで、読みたいとは思っていますが・・・)
比較的、心理学を絡めて説明されることが多いのがウェブのコンテンツ。
私も、『人を動かす』は、時間を見て読んでみようと思いました。

「バズらせる」というコンテンツの考え方は・・・微妙かなあ

著者のセミナーも拝聴したことがありますが、「バズらせる」という意味合いのコンテンツ作りは、どうかな?と思うところがあります。自分は、コンテンツというのは、自社の商品を売るため/知ってもらうために、役立ててほしい情報のことだと思っています。
バズらせることに目的があればよいのですが、話題になることが直接コンバージョン(成果)につながるか?というと疑問を感じます・・・

悪くいうと「にぎやかし」「ひとまず話題にのぼる」というのが、この本のコンテンツに対する印象です。もちろん、面白いと興味を持ってもらえることは大切ですが、その先のコンバージョンポイントを考えたとき、どこに重きを置くかとともに、適切に出す情報を選ぶ必要があると思います。
多すぎても埋もれる。少ないと信頼感がない。非常に難しいです。

漫画形式になっているので、ボリュームはありますがサクッと読める。自分に必要な情報を取り出せる人にはオススメです。

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