クラウド会計freeeを使ってみて
【ism】ウェブプロ会員 Advent Calendar 2015 に参加しています。
仕事で、クラウド会計freeeを使って、10か月が経過しました。
https://www.freee.co.jp/
会計士さんが事業形態などをみて使い方を提案してくださったおかげで、会社の活用例が先日取材インタビューでも取り上げていただきました。
http://www.freee.co.jp/case/gonweb-consulting/
クラウド会計を使ってみた感想を記録しておきます。
何をしたいか、よく考えてみよう!
何でもかんでもクラウド会計にすればよいわけではなく、何をしたいか目的を明確にしてから移行したほうがいいですね。TKPや弥生会計など既存ソフトでも、十分に現役で活躍している会社さんもあるはず。データ移行にも時間がかかりますので、やるべきことを決めてから乗り換えましょう。
私は「確度の高い数字を見えるようにしたい」「ほぼすべてのデータを一元管理できたら」と考えていました。そのときにfreeeと出会って、こちらに切り替えることを会社に打診させてもらいました。
さらに効率化できるのではと思っていたことを、箇条書きにしておきます。
効率よくやりたいと思ったこと
もっと効率化できれば、と思っていたのは以下の部分です。
- 会計士さんとのやり取り
- 請求書や入金リストの管理
- キャッシュフローの管理
- セミナー経費の入力管理
これらのほとんどをfreeeで解決することができました。
※管理のために、追加でエクセルデータを使っています。
クラウド会計ソフトを使うメリット
使ってみて感じたメリットは、大きく4つあります。
- データの一元管理ができること
- 会計士さんとのデータ共有が楽
- 比較的安価で、常にバージョンアップしている
- 1つの作業で、いくつかの作業が同時に終わること
だと思います。
※freee以外のクラウド会計ソフトでは、仕様が異なることがあります。
freeeを使うメリット
データの一元管理ができること
基本的に、会計データの登録は1つの画面で済みます。
請求書を作るのも、会計データを入力するのも、freeeの画面だけで完結できます。あれこれデータを開かなくていいので、楽。
また、データダウンロードができるので、紙の管理スペース削減にもなります。
会計士さんとのデータ共有が楽
クラウド管理のため、会計士さんもアカウントを持って同じ画面を見ています。質問する時もスムーズで、データのやり取りが不要。以前エクセルを使っていたときは、ファイルのやり取りやバージョン管理がとても大変でした。
比較的安価で、常にバージョンアップ
月額1,980円で、使っていれば無償バージョンアップして、追加料金がかかりません。データ移行は頻繁にしたくもないし、継続して使うにはこれは大事ですよね・・・
料金プランはこちら https://www.freee.co.jp/price
※給与計算freeeには、別途料金が発生します。
1つの作業で、いくつかの作業が同時に終わること
操作編で、ご紹介します!
freeeを使うメリット(操作編)
操作編は、たくさんあり記事が長くなってしまうので、特に便利だった点を4点にしぼって書きます。
単式簿記。1つの入力で仕訳が完了
例えば、請求書を受け取ったとき、「受取ボタン」から請求書の日付/取引先/支払期限を入力。
それにより、相手方に「未払金」「買掛金」などと入力しなくてもOK。
複式簿記だと、勘定科目のほかに貸方/借方を間違ったりして、誤った仕訳を探すのが大変、なんてことも。そんなミスを少なくできます。
請求書の発行も簡単。支払期限の入力で未入金アラートが出現
請求書の発行も、スムーズにできます。
事前に登録した取引先を呼び出すのも簡単。項目/数量/単価/勘定科目/税率の入力をします。
登録した請求書は、一覧ページで確認可能。振込先/コメント、印影といったテンプレート登録もできます。
請求書を発行する時に支払期日を入力すれば、先方に送る書面に記載されるだけでなく、支払期日が近づいたらTOPページでは「決済期限の近い取引」という項目が常に表示されます。そのため、「この入金、そろそろだな」というのが一目でわかります。
請求書一覧ページからも、入金遅れはエクスクラメーションマーク(!)で知らせてくれます。
請求書のレイアウトデザインも変更できるので、窓付き封筒を使えば、あて名書きも不要です。
同期とcsvの流し込みを駆使して、絶対間違えない
freeeに対応する銀行口座、クレジットカード、取引先なら、自動で同期してくれます。
この機能はバカにできません(涙)これをエクセルに転記していたころが、とても懐かしいです・・・
これにより、入力の手間と間違いを絶対的に無くすことができます。
例えば、アスクルの注文明細。アスクルのアカウントと同期でき、登録するのは勘定科目だけOK。
同期に対応していなくても、csv形式でインポートできる取引先もあるので、時間短縮できます。
※対応していない口座や取引先は、1件ずつ取引登録します。
※セミナー経費も、csvに入力後インポートして登録しています。
全体を容易に見渡せる
複数の通帳を扱っても、画面TOPの左上に合計キャッシュフローが常に表示され、計算いらず。通帳データの流し込みを間違えなければ、確度の高い数字です。
機能はもっともっとたくさんありますが、私が特に便利だと感じた部分にしぼりました。
1つのツールに肩入れするわけではありませんが、ここ10年くらいでぐっと進化しているな、と感じます。どんどん便利なサービスが、安価で提供されています。
入力をいかにシンプルにするか
freeeなどのクラウド会計ソフトは、どんどん便利になっています。
こういったものを活用することで、入力する時間は格段に減り、簡単になり、間違いも減らせるようになりました。
しかし、入力は作業であってゴールではありません。経理の仕事で実際にやらなくてはいけないのは「管理」です。数字の入力は現状の管理、事業計画のベースを作る作業です。そこを確実に短時間でこなすことで管理やマネジメントに時間を割いて、より事業の活性化ができるように、この改善が役立てばいいと思います。