<次世代Eコマースセミナー>小さな会社が消耗戦を抜け出すための『動的コマース』2016を聴講
楽天(株)仲山進也氏が金沢に来られて、セミナーが開催されました。
コーディネーターは九谷物産(株)西田上氏。
お話はかなり独特の表現、世界観だなという印象でしたので、自分の中に残ったことをメモしておきます。
視野、視点、視座
動画を見せていただき、仲山氏の質問に挙手。
「今の動画の中で●●●に気づいた方は、手を挙げてください。」と言われ、私は気づいていませんでした・・・
実際には目では見えていても、気づかないことのほうが多いものです。
- 視野:どこまで見えるか
- 視点:どこを見るか
- 視座:どこから見るか
※スライドには図式があったのですが、撮影していませんでした・・・
といった具合で、こんなちがいがあるそうです。視座という言葉、初めて耳にしました。
アイディア(=視点)が多い人は、深刻になりづらいとのこと。つまり、躓いても、違うアイディアを試してトライアンドエラーを繰り返し乗り越えることができるから。
消耗戦は、未来に「成長」か「膨張」しかなく、多く売れるもの(欲しいと思う人が多いもの)を売り傾向があり価格戦略に巻き込まれる。
一方、成長する会社は、他で買えないものを売っており、見ている側は興味がないと思ってもつい欲しくなってしまう感じがする。こちらは、商品でなく価値を売っているので、「お店がなくなると困る」というファンも多い。
潜在顧客をいかに発掘するか、接客をどのようにやるか、をお客様と対話しながら見つけているショップが多い。それをお客様に気づいてもらえるように、理解してもらえるようにサイトで接客しているという。ことです。
自社の価値=強みをどのように見出し、わかるように表現していくか、が本当に問われるようになりましたね。
売上=価値×関係性
お客様との関係性を気づいていくことが大事。そうした時、私たちはやれSNS、やれメルマガ・・・と発信することに注力してしまうけれど、発信数だけでなく、お客様に「ねーねー、あれさ」と知り合いに話してもらえるかが大事。それって、覚えていて印象に残らないとできないことですもんね。
自社の商品を何と比較させるか、それに気づくことができるか?
どういうシーンでお客様が買おうとするか?
バレンタインのチョコvsところてん。なぜ180個入りのたまごがバンバン売れるのか。というお話でございました。
自分としてはタイトルの『動的』という意味を、もう少し知りたかったところではあります。
楽天とAmazonのちがい
個人的には、これがいちばんわかりやすかったのと、言葉で明確化されていたのがよかったと感じました。
スライドにあったように、表にまとめておきます。
Amazon | 楽天 | |
---|---|---|
コンセプト | 自販機 | 商店街 |
ビジネスモデル | B2B2C | B2B2C |
スタイル | 出品 | 出店 |
対象客 | 検索の人 | 模索の人 |
提供する価値 | 便利さ | 楽しさ |
弱点 | 価格競争 | お店による差異 |
価値観 | ユーザファースト | エンパワーメント |
ビジョン | 横綱が勝つ | 大金星 |
「ビジネスモデル」の「B」ですが、Amazonと楽天、どの位置に来るか?というのもとても興味深いものでした。Amazonは中央のB、楽天は左のBがそれに該当するとのこと。同じB2B2Cでも、違いがあるのですね。これは納得。
手元のメモがうまくまとまっておらず、ばらついたブログ記事で申し訳ない。