ソーシャルメディア活用先進事例報告会に参加

Posted by in セミナ・講演

今日は、経済産業省が主催する「ソーシャルメディア活用先進事例報告」に参加してきました。
前職のクライアント様が多数、紹介冊子に掲載されていて、パネル登壇もされるとのことで。

ソーシャルメディアは顧客の潜在ニーズを引き上げる

ソーシャルメディアを活用することで、気づいていない潜在ニーズを表面化させて需要に結びつける効果があるとのこと。
柳田織物の柳田社長のお言葉を借りると、「プッシュでなくプル型」の営業。

クロス・クローバー・ジャパン 太野社長のコメント
クロス・クローバー・ジャパンさんは、猫グッズを製造販売している会社。
http://www.nekozuki.jp/

  • メルマガ登録したくないが、商品情報を知りたいというお客様が見てくれる
  • 猫グッズは犬グッズより少ないため、情報発信をしたほうがよいと思った
  • SNSでのお客様の意見を、商品開発に反映している
  • モノづくりの現場、企画開発製造の経緯をブログに書き、SNSで発信することで、商品の信頼性を高める
  • Instagramを最も活用している、ハッシュタグをつける
  • あまり、数字としての指標を追いかけてはいない

サダマツ 貞松社長のコメント
サダマツさんは、ジュエリー販売をしている会社。
http://www.sadamatsu.com/

  • 中国のマーケットが大きく、日本の17倍の組数が1年で結婚している。婚約指輪を贈る文化がようやく浸透してきた
  • 店舗を出すリスクを避け、SNSでインバウンド戦略を取っている。中国で人気の日本人俳優さんをモデルに起用
  • SNSは、中国で利用人口の多いWeibo、We Chatを活用している
  • 中国の人が観光で来日する際に、事前に決める買い物リストに載る必要がある。SNSで知ってもらい来日計画に来店予定を入れてもらう
  • 共感してもらい、来店を促すには、SNSが適している
  • お客様の「買ったよ」という投稿が増えると、店舗の売り上げも増えている
  • 中国は、広告より口コミを信用するという国民性があり、SNSがフィットする
  • SNSの反応から実際に売上が上がるまでのロードは長いので、目先の失敗は気にしていない
  • 貞松社長のFacebook個人アカウントには、個人客とのつながりも数百単位である

サッポロビール 鈴木氏のコメント
サッポロビールでは、「百人のボール・ラボ社」というFacebookページ上のコミュニティがある。
http://www.sapporobeer.jp/

  • 数値目標は、重要視していない
  • いいね!は広告で買えるので、指標にはならない
  • ビールは製造からユーザまでを考えると、距離がありユーザの声はとりにくいのが現状
  • しかし、SNSを運用することえ、限定商品ではあるが開発につながった経緯がある(至福のブラウンエール)
  • ファン同士が友達としてつながり、飲み会なども開いているケースがある
  • 鈴木氏に友達申請があるが、プライベートと仕事の切り分けが難しい
  • 元々はネット戦略の担当ではなかった、もう5年くらいたつ

柳田織物 柳田社長のコメント
柳田織物では、自社サイトozieを始め、ECで多店舗展開している。ショールームもあり。
http://www.ozie.co.jp/

  • B2BからB2Cに業態転換。今では卸は数%しかない
  • モノを売らずにコトを売る。モノ余りの時代に、無理に買わせようとしない
  • ブログにコンテンツを集め、SNSで拡散、ECサイトへ送客している。接触頻度を上げるのが目的でSNSの使い分けにはこだわっていない
  • ブログには、実際に自分がモデルとなって着ているコーディネート例を掲載。自分で使って見せる、広めるを実践
  • 数値目標やKPIは設定しているが、いいね!数など続けるためのモチベーションとして掲げている
  • 社長、スタッフみんなで更新管理している。週に1回くらい更新が回ってくる計算
  • メンズアパレルはSNSにフィットしない、どちらかというとSNSは女性向き
  • ハッシュタグを活用することで、ブランド本家から写真使用のお願いが来た
  • SNSの効果は1年先でないとわからない、そのとき効果が見えなくてもやめるわけでなく、先々のコンテンツストックとして役立つ
  • SNSを使うことでカスタマージャーニーマップの構築に役立つ

ローソン 白井氏のコメント
ローソンはいわずと知れたコンビニ。あきこちゃんのキャラクターが有名。
http://www.lawson.co.jp/

  • Twitterの投稿時間を変更して成功(スムージーはOLが朝に飲むため)
  • 一度飲むとリピーターが多いため、モニターサンプルをSNSで配布し、とにかく1度試してもらう。そのあとTVCMで大々的に告知
  • SNSはトライアンドエラーの連続。没になる企画や商品はたくさんある
  • 週1回のミーティングで、各部署の投稿スケジュールなどを決める
  • エンゲージメント、シェア数、いいね!数は参考にしている、これらがミーティング時の材料となる

分析指標は今ひとつ、コンテンツは自社ドメイン内に格納すべき

効果や分析については、全体的にふわっとした討議でした。このあたりはこれから必要性が増しそうです。
個人的には、今はいいね!数やリツイート数でザックリと判断してよいと思います。(フィードに流れない人もいるので、最近はエンゲージメントという考え方が大事。エンゲージメント=表示回数/アクション数)

柳田社長のように、コンテンツをストックしておくことは大事ですね。賛成。SNSは無料サービスのため「いつかはなくなるかもしれない」という前提で、自社ドメインにコンテンツを格納しておいたほうがいいと思います。
ブログでアクセスの多いものやエンゲージメント率がよいものは、正式コンテンツに格上げするとかですね。コンテンツをたくさんつくるのが前提なら情報整理が必要になってくると思います。

最後にセミナーとは関係ないのですが、SNSつながり。今日Facebookで面白い記事を見つけたので、リンクを貼っておきます。
なるほど、Googleに対してこう考える人もいるのですね。
『Googleは使わない、SEO対策しているから-Instagram有名人のGENKINGが語った10代の「リアル」』
http://jp.techcrunch.com/2016/03/03/istagram-genking/