【本】ぼくたちのスコットランド紀行
久しぶりのエッセイです。誕生日にプレゼントしていただきまして、やっと読了。
久々に読むと、読むスピードが遅くなったことに気づきますね。
著者の短編集。後半は短くさくっとよめるお話ばかりでしたが、
いくつか心に残ったので、抜き出して感想を書き留めておきます。
パソコンのマニュアルを書く話
著者は、パソコンのマニュアルを書いたことがあるそうです。
普段、パソコンを使い慣れている側からすると、作家の先生がマニュアルを書くなんてホントに?と思ってしまいます。
やはり、専門用語も多いですし、実際に組み立てながら作るものだと思うので。
しかし、著者の海老沢さんはここに注目したのだそうですね。
実際に、組み立てながら分かりにくい表現を直したり、重複する表現を変えたり、伝わらない表現を言い換えたりしています。これは文章を書くうえでもとても参考になるな、と感じましたね。
作業は、本当はこの本にあるようにとても細分化されているものであり、実際にはその行間を知りたいというケースは多くあります。理屈をわかっている専門家がこれを作ると、この行間がみごとにとばされますね(笑)
でも実際にはお年寄りやパソコンを初めて自分で組み立て、設定する人もいるでしょうから、この視点はとても大事だなーと再認識しました。
実際にこのマニュアルは多くのお客様から評価されたそうです。
島田夫妻とイギリス旅行へ行った話
こちら、とても楽しく読みました。
著者が島田夫妻を冷静に見ているさまもとても面白かったです。島田くんは旅行計画に参加せず、現地に行けば無計画に買い物をする、夫婦そろって体調を崩す、でも島田くんがいてやっぱりよかった、という瞬間があったり。
身近でも、自分が友達にとってこういう存在かもしれないなーと反省しきりで読みました。。。
(とくに、旅行の計画を立てるのが下手なところは・・・)
旅先で体調を崩すと限りある時間が楽しめなくなったり、行く場所を決めておくことで(この話しのアテンドは著者のようですが)滞在日数のなかできちんと回ることができる。旅先を離れる寂しさ。
いろいろと考えさせられました。
行きつけの店に行く話
ここでは、著者が行っているいろんなお店が出てくるのですが、その中には金沢も!
こういうところに出てくるのは、お寿司屋さんかなーと思いきや、割烹。そしてやっぱり倫敦屋!小説の世界観に合いそうなお店ですからね!ここではやはりジントニックですね。著者も飲んでくださったようです。
いろいろな場所の情景、おいしそうな話を読んで、やはり体の動くうちにたくさん旅行に行きたいと思いました。また、気に入った土地で、自分の「行きつけ」を作っておくことも
タイトルを拝見すると、スコットランドの内容が濃いかと思いきや、国内外のいろんな短編が寄せ集めてあり、とても面白かったです。
途中、著者の難しい表現が続いて脱落しそうになりましたが、読み終えてみると、上手くまとまっているなーなんて思ったり。ありがとうございました^^
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