【本】右肩上がりの「ネットショップ」59の打ち手

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会社から借りて、ずっと読みっぱなしにしていました。ごめんなさい。
表紙にはキャッチーな言葉が並んでおり、久々にこの手の本を読みました。

右肩上がりの「ネットショップ」59の打ち手

自社サイト/モール店の区別は、あまりしていない書籍

自社サイトか?モール出店か?といった議論をしている書籍ではありませんでした。
逆に言うと、これが自社サイトにまっすぐに通用するか?ということも少し疑問。

色々と計算式で表現しているのにはホホーッと関心はしますが、
この数字を伸ばすための施策としては、インパクトが薄い印象がありました。
おそらく、この本に書かれている方法ではうまくいかない店舗が多く、EC業界はその段階をすでに超えているのではないかな、と思います。

もう、テクニックだけでは売り上げは伸びない

本文中にあった「商品点数を増やす」であるとか「名簿数(リスト数)を増やす」ということは単純には売上につながらないケースもあるのではないでしょうか。
商品点数を増やすことで、自社でメンテできないページが増え、お客様にとってはゴミページになってしまうことは怖いと思うのです。それよりは、強みをはっきりとさせた商品をセレクトしたほうが、リピート率も高まるのではないかと。

SEOにしても、同じことが言えます。SEOはもはやテクニックではなく、コンテンツを適切につくることでそれが単に検索エンジンに認められるだけです。タイトルタグやキーワードの出現率なども、きちんとコンテンツを作れば、適切な内容になるはずですからね。
SEOの上位表示を狙ってタイトルをつけるほうが、本末転倒。お客様が検索した際に、適切なタイトルを見せる必要があるのですから。

表紙には

適切なSEO対策をし、わずか1年で月商1億5,000万円!

と書かれていますが、これまでやっていなかっただけだと思うのですが・・・それだけで売上が上がったような言い方に取られないか、心配です。

商品ページの訴求ポイントが分かりやすいが、事例は必要ないかも

商品ページの訴求ポイントは、下記の4点が挙げられていました。これはよいと思いました。

  • 動機づけ
  • 品質訴求
  • 信用訴求
  • 決断訴求

最近は、決断訴求の強い商品は、数量限定品くらいしかないと思いますが、
キャッチコピーの事例は・・・これは練習しかないと思います。キャッチコピー事例は不要かと。

自社の強みを洗い出し、これを専門用語を使わず、どのようにプラス思考で表現できるか。の言い換えの部分が必要になると思います。
私は自社サイトを運営していたころ、「小学5年生が分かる表現で書く」ということを念頭に置いていました。
これは、ある書籍に書かれていたことを実践していたのですが、自分たちの業界が分かっているからこそ分からない人の気持ちが分からなくなります。
業界歴が長いから、それが当たり前になっていて、気が付かないのです。

それを普段使う言い回しに変えて、ライティングをする。自然にそれができるようになれば、お客様が使う検索キーワードに近い表現が含まれる可能性も高くなります。

私は、益子さんのライティング講座の記事が分かりやすくて好きです。
言い回しだけでなく、漢字とかなのバランスや、間の使い方などがとても的確だと思います。

色々と事例も出ているのですが、もう少し掘り下げて書いてほしかったな、という気持ちです。
守秘義務はあるのでしょうが、売上高だけが指標ではないですからね。

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