【カート】自前で構築か or ASPを使うか

Posted by in ネットショップ運営

ネットショップを作るとき、キモになるのが「カート」です。
カートというのは、買い物かご機能を指します。ネットショップで言うと下記の部分になります。

  • 買い物かご(ボタンから次の画面への遷移)
  • 住所、氏名などの入力フォーム
  • 決済機能
  • 会員機能

買い物カートは自社管理かASPか
どちらにも、メリット・デメリットは当然あります。自分はいろんなカートを使ってきたほうだと思うので、まとめも兼ねてメモしておきます。

自前のネットショップ構築は、方法がいろいろ

自前でネットショップを立ち上げるには、いろんな組み合わせがあります。

  • ネットショップ構築のオープンソースを使う
  • CMSとカート機能を組み合わせる
  • カートを使わず、メールフォームやFAXだけで受け付ける

という感じです。

  1. ネットショップ構築のオープンソースを使う
  2. ネットショップ構築のオープンソースで有名なのは、「EC-CUBE」です。
    ファイルがダウンロードできるので、サーバに設定どおりインストールすることで使えるようになります。

    メリット: 無料でファイルをダウンロードし使うことができるので、さほどカスタマイズしなければ安価にはできます。最近は、自動インストール機能を備えたレンタルサーバも多数出てきたので、だいぶメジャーになってきたのだと思います。

    デメリット: 私も以前に使っていましたが、バージョンアップがかなり手間。しかも、バージョンアップ情報が出た後、必ずすぐにバグフィックス情報が出ます。メジャーアップデート後の検証が弱いのかしら・・・と思ってしまいます。
    また、カスタマイズをするには、データベースなどの知識が必要になります。私はhtml、css程度しかわかりませんので自分ではできませんでした。導入からセッティング、デザインを外注していました。

    また最近では、STORES.jpDeNA ZEROSTORE(ゼロストア)BASEなど、初期費用がまったくかからず構築できるネットショップサービスが続々できてきました。こちらは、デザインなどにあまりこだわらず、ささっとショップを開店したい人にオススメです。

  3. CMSとカート機能を組み合わせる
  4. CMSでコンテンツを作り、カート部分だけを使うサービスがあります。
    SHOP-MakerWelcart(ウェルカート)などです。
    これらは、MovableTypeや、Wordpressなどの有名CMSに、htmlソースを貼るだけで使えるカートです。

    メリット: カートの部分のみンタルのため、比較的安価に使える。(月額3,000円台など)
    ソースを貼るだけでそのページが商品ページになるため、商品ページだけでなく、ブログやコンテンツページにもカートを追加できる。
    もともとカート機能はシンプルに作ってあり、オプション料金追加でカスタマイズ依頼ができるものが多いようです。

    デメリット: どこにでもカートを貼り付けられるため、ページ管理が大変になります。在庫切れや廃盤の商品のカートを、すべてのページから取り外す必要があります。

  5. カートを使わず、メールフォームやFAXだけで受け付ける
  6. カートシステムをレンタルする費用がないときなど、最低限の手段になります。
    最近は、メールフォームも作り方がいろんなところで公開されていますし、CGIファイルを配布しているところもあるので、作れないことはないです。

    メリット: フォームの設置自体は、簡単にできます。必要事項を記入する欄を自分で追加できれば、さほど難しいことはないです。

    デメリット: 個人情報を入力させるため、SSL対応のサーバを使う必要があります。
    また、お客様にすべて必要事項を1から入力させるため、あまり親切なカートとはいえません。
    クレジットカード決済など、システム利用が必要な決済が導入できません。

    最近は、プリンタやFAXを持っていない人も多いので、FAX受付の場合はネット上から文字入力できるようにしたり、メールのほうが対応が早いことを促すのがよいです。

ASPは高価だけど、管理はラク

ショッピングカートASPと呼ばれるシステムが多数出ています。
月額料金が5,000円程度から数万円はかかりますが、それでも管理面ではかなりスムーズになると思います。

(機能をしぼれば、月額1,000円未満でレンタルできるカートもあり)

  1. ASPを契約すれば、1つで済む
  2. 商品登録、在庫管理、受注管理、顧客管理、販売管理、メルマガ配信まで1つで済むケースがほとんどです。
    見るべき管理画面も1つまたは2つですみます。

  3. 決済システムとの連動がスムーズ
  4. たいていのASPでは、決済システム(カード決済などのオプション)の追加も契約時に同時申請できるケースが多いです。
    カードブランド1社ごとに自社で契約する必要もなくなります。

    また、これらの決済オプション契約でASPの管理画面から一括管理できることもメリットになります。(ASPによります)

  5. バージョンアップも手間いらず
  6. 旬な機能追加も、自動的におこなってくれます。細かい部分も手が届くようになります。メンテナンススケジュールなどを把握しておきましょう。
    ただし、新機能はオプションとして料金追加になることもあります。(ここがデメリットになるかも)

ASPの場合はサービスがオールインワンになっている分だけ、パッとカートの変更がしにくいのも事実。私の場合はそのための顧客管理ソフト利用を勧めています。
それがASPの囲い込みでもあるので(汗)、じっくり自分のできる範囲と相談して決めましょう。