【本】経営学

Posted by in 書籍

ヤマト運輸の元会長である、小倉氏の書籍です。
久しぶりに、経営中心の本を読みました。知人からおすすめしてもらった、彼が言う「本命本」です。

まわりの反対と、積み上げ

この本に書かれているのは、やはりお客様に必要と思われるサービスを突き詰めて考え、導入したいという強い思いから今のヤマト運輸が作られている、ということ。

大手の取引をやめても、個人向けに配達する「宅急便」を導入したこと。
それを広めるために、営業所づくりに奔走したこと、国と戦ったこと。
そしてそれを、あきらめなかったこと。

最後まで成し遂げるには、トップダウンで思いを浸透させる必要があると思うんです。
やはりそれを社員自身が「必要だろうな」と思わないと、誰もついてこない。それを多くの社員とともに成し遂げ、いろいろと社会的な存在意義を伸ばしているやり方と考え方を読み解くことができました。

必要と信じるものを、こだわって作る

私が特に印象出来だったのは、配達カーを作るところ。
荷物の積み込みや、何度も乗り降りをくりかえしたり、ドライバーの気持ちになって考えられた車両って、すごいですよね。毎日使うドライバーの方々も、うれしいのではないでしょうか。
床がフラットになっているところや、冷蔵庫があるところや、助手席側から降りられたり、(書籍には書いてありませんが)キーを外さないとドライバーが降りられないそうですし、何度も実験を重ねたところは、大変現場の方に親身になっている経営者だなととても尊敬できるところでした。

経営者となると、実際にお客様と対面するドライバーのところまで目がいかないんじゃないか?と思っていましたが、実際に読んでみると最後まで現場主義だったのだなーと実感させられました。
最後の「経営リーダー10の条件」も必見です。

Amazon⇒経営学
楽天ブックス⇒経営学 [ 小倉昌男 ]